U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術

U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術

販売価格: 3,850円(税込)

在庫なし
未来から現実を創造せよ――。複雑さを増している今日の諸問題に我々はどう向き合い、どこに解決の糸口を探るべきなのか?  人・組織・社会の「在り方」を鋭く深く問いかける「変革と学習の理論」。   

未来から現実を創造せよ
ますます複雑さを増している今日の諸問題――個人の生き方から企業経営やコミュニティの在り方、さらには超国家的・世界的課題に至るまで――に対して、我々はどう向き合い、どこに解決の糸口を探るべきなのか? 「すでに起きてしまったこと」に学ぶだけでは今日の課題には対処できない。我々は「未来から」学ばなければならないのだ、と著者シャーマーは説く。その手法を体系化した「U理論(Theory U)」は、経営学に哲学や心理学、認知科学、東洋思想まで幅広い知見を織り込んだ他に類を見ない理論であり、その深淵な示唆と斬新な構想は21世紀の世界に幅広く根本的な影響をもたらしつつある。あらゆる前提を取り払い、最も深い内面の声に耳を傾けよ――人・組織・社会の「在り方(プレゼンス)」を鋭く深く問いかける、現代マネジメント界最先鋭の「変革と学習の理論」、待望の邦訳。

【未来創造志向のリーダー像とイノベーションのプロセスを学際的に描く味わい深い一冊】地球温暖化、生物多様性の問題、地域紛争やテロ、拡がる地域格差と貧富の差。すべてわれわれが緊急に解決しなければならない社会的課題である。U理論はこうした課題に対処できる未来創造志向の新たなリーダー像とその課題解決に向けたイノベーションのプロセスを提示する。著者の研究基盤である経営学に、哲学、心理学、認知科学、宗教などの知見がブレンドされた味わい深い一冊である。――野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)

[著者]
C・オットー・シャーマー(C. Otto Scharmer)
マサチューセッツ工科大学上級講師、プレゼンシング・インスティチュート創設者。持続可能な世界をめざす部門横断的な活動体ELIAS(Emerging Leaders for Innovation Across Sectors)創設者、ヘルシンキ大学経営学部イノベーション・知識研究センター客員教授でもある。北米、ヨーロッパ、アジア、アフリカのグローバル企業、国際機関、部門横断的な変革イニシアチブにコンサルティングを行ってきた。ダイムラー・クライスラー、プライスウォーターハウスクーパース、富士通などのクライアント組織のために共同開発し実施したリーダーシップ・プログラムは高い評価を受けている。本書や数多くの論文、またピーター・センゲ、ジョセフ・ジャウォースキー、ベティー・スー・フラワーズとの共著『出現する未来』(講談社)で、「プレゼンシング」の理論的枠組みと実践法を発表した。

[訳者]
中土井 僚(なかどい・りょう)
オーセンティックワークス株式会社 代表取締役、社団法人プレゼンシングインスティチュートコミュニティジャパン 理事、株式会社野村総合研究所 IDELEAチーム パーソナルディレクター。「関係性から未来は生まれる」をテーマに、関係性危機を機会として集団内省を促し、組織の進化と事業転換を支援する事業を行っている。アンダーセンコンサルティング(現:アクセンチュア株式会社)他2社を通じてビジネスプロセスリエンジニアリング、組織変革、人材開発領域におけるコンサルティング事業に携わり、2005年に独立。約10年に渡り3000時間以上のパーソナル・ライフ・コーチ、ワークショップリーダーとしての活動を行うと共に、一部上場企業を中心にU理論をベースにしたエグゼクティブ・コーチング、組織変革実績を持つ。

由佐 美加子(ゆさ・みかこ)
米国大学卒業後、国際基督教大学修士課程を経て野村総合研究所入社。2000年にリクルートに転職。事業企画の仕事を経て人事部へ異動し、MIT上級講師ピーター・センゲによる「学習する組織」に出会う。以降、学習する組織の考え方に基づくさまざまな人材・組織開発施策を企業に導入。2005年に米国ケースウエスタンリザーブ経営大学院において、Positive Organizational Development修士課程を修了、最先端のリーダーシップ、組織開発理論と手法を学ぶ。「学習する組織」の学習の場とネットワークを提供するSoLジャパン組織開発コミュニティ共同代表。2010年より未来を共創するための社会テクノロジーの学びと実践を支援する社団法人プレゼンシングインスティチュートコミュニティジャパン代表理事。
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日本語版訳者まえがき
序文――ピーター・センゲ
はじめに
[第I部 盲点に突き当たる]
第1章 火事
第2章 Uへの旅
第3章 学習と変化の四つの層
第4章 組織の複雑さ
第5章 社会の変容
第6章 哲学的見地
第7章 敷居
[第II部 Uの領域に入る]
第8章 ダウンローディング
第9章 観る
第10章 感じ取る
第11章 プレゼンシング
第12章 結晶化する
第13章 プロトタイピング
第14章 実践する
[第III部 プレゼンシング]
第15章 社会的な場の文法
第16章 個人の行動
第17章 会話の行動
第18章 組織の行動
第19章 グローバルなアクション
第20章 飛びながら現実を創造する
第21章 プレゼンシングの原則と実践
エピローグ プレゼンシング実践の学校

商品仕様

C・オットー・シャーマー
中土井僚、由佐美加子
サイズ・製本 A5判ハードカバー
ページ数 608
発売日 2010/11/17
ISBN 9784862760432